2018年12月10日 (月)

クロガネモチ

クロガネモチ
マスクして目で指図するおんなかな
乾杯の音頭もなにも焼鳥や
だるまストーブ赤々ビールは生の大
鯨やにクジラなくとも球団旗

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2018年11月26日 (月)

栗
こだわりの原寸大携行木の実図鑑
泡立草の土堤打ち込めば本塁打
頂で一瞬停止冬の噴水は
出力8やや傾けて冬の噴水

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2018年11月19日 (月)

野外音楽堂

野外音楽堂
みの虫揺れる笑うと揺れる
コスモスをぐぁんと抱えてから縛る
猪垣に沿う必ずあるすき間
秋の宵近くに見える岬の灯

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2018年10月31日 (水)

韮の花

韮の花
遮断機が下りれば休む虫時雨
退息所門柱あたり葉鶏頭
ろくむしの記憶の空に秋あかね
木の実降る給水塔にのぼる径

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2018年10月15日 (月)

夕焼け

夕焼け
スーパーのレジの辺りに吾亦紅
祭り笛幼なじみの老いにけり
すすき原泡立草に寄り切られ
唐もろこしのたてがみトランプの大案山子

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2018年10月 9日 (火)

芙蓉

芙蓉
鉄棒にぶら下がるだけ体育の日
政治家と胸張っている赤い羽根
秋刀魚を一本の骨にしている
椎の実拾いバーボン買いにゆく

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2018年10月 4日 (木)

つゆくさ

つゆくさ
噴水に虹つくり出す角度あり
朝まだき銀杏拾う影ふたつ
また台風駅の自転車寝たまんま
通行止これより先は秋の蝶

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2018年9月27日 (木)

ヒグラシ(標本)

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ひぐらし聴かず亡骸拾う
秋暑し赤色ばかり目立つ街
廃線路閉鎖トンネル蟲の声
ギンナンを知らぬ顔して拾うひと

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2018年9月 7日 (金)

稔り

稔り
夜学生大きく振りかぶり擬投す
旧国鉄駅長官舎泡立草
定時制一教室のみ灯りけり
順不同豪雨台風大地震

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2018年8月26日 (日)

早生クリ

早生クリ
虫図鑑三冊揃え夏終わる
土砂崩れその先に咲くダリアかな
見上げてもただそれだけの早生の栗
宿題にならず油蝉ばかりでは

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2018年8月11日 (土)

トウモロコシ

トウモロコシ
紅と白と樹はそれぞれに夾竹桃
灯消してテレビ中継花火かな
蝉の穴覗くすべて暗黒
被災地の片方だけの白い靴

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2018年8月 1日 (水)

飛行機雲

飛行機雲
被災地の泥を落とせば白い靴
ジャンジャンとクマゼミばかり山ひとつ
アーケード時おりくぐる夏燕
目合わさぬ積もりありありサングラス

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2018年7月17日 (火)

薔薇にキリギリス

薔薇にキリギリス
ビアジョッキぶつけ合ってる別れかな
卯の花腐し背嚢負いし兵士墓
キュウリのカタチして線状降水帯
梅雨過ぎて大地腐らせキノコ群

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2018年7月 4日 (水)

アザミ

アザミ
万緑に移動図書館上り来る
道草して葉裏にはかたつむり
東京に特許許可局ほととぎす
作州にゴッホのごとき麦の秋

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2018年6月13日 (水)

ドクダミ

ドクダミ
ドクダミ踏んでお忍びの人が来る
六月に咲く花多し散る花も
団欒のあかりゆらゆら植田かな
口笛を吹いてプールに水張る日

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2018年5月29日 (火)

蒲公英の絮

蒲公英の絮
来る破れアーケードかいくぐり
バス待つ間たんぽぽの絮を吹く
飛行機雲の先端光り青き踏む
遠足は砂丘を越えた先の海

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2018年5月18日 (金)

ツツジ

ツツジ
時鳥けさ啼いたこと記す
遠足の一群帽子の色を揃え来る
林縁に朝告げにくる時鳥
天井に百足虫しばしの思案かな

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2018年5月14日 (月)

ヒメシャガ

ヒメシャガ
実習のバスゆるゆると若緑
青ぬたやママは三つの名前持つ
廃屋に裏の門有りシャガの花
大の字をしてみたくなる苜蓿

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2018年5月 2日 (水)

石垣

石垣
犬駆ける向こうは海の土筆土堤
飛花落花団地の溝の一直線
蛇穴を出づまばたき二三度し
祭りのバナー順になびかせ春の風

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2018年4月18日 (水)

春霞

春霞
踏みにじられし処にばかり桜蕊
菜の花畠に弾丸のサヨナラ打
春霞黒板拭きは叩くまい
県境を越えればふしぎ黄水仙

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2018年3月23日 (金)

甘藷

甘藷
みなつぼみ縦に一列花だより
遮断機に葱坊主ずらり首をふる
鯱は空に突き出し鳥雲に
ジャック俺ベティはおまえ豆の花

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2018年3月19日 (月)

梅日和

梅日和
現役の煙突は無し鳥帰る
遠投はまだ山なりの梅日和
一人ずつ抜けゲームは終わる春の宵
外野手の定位置あたり春の泥

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2018年3月12日 (月)

蕗の薹

蕗の薹
小花火のごとく弾けて蕗のたう
水底に頭ばかりの蝌蚪の群
一筋の藁に八尾の目刺かな
亀鳴くといふ口笛吹いてみる

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2018年2月28日 (水)

スイトピー

雪下の芥引き出す寒鴉
梅咲いて猫の柱にネコ上る
山眠る数えた羊呑み込んで
スイトピー島の斜面に日陰なし

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2018年2月16日 (金)

ドック

ドック
春眠や腋に挟んだ体温計
菜の花に見え隠れして薬売り
呉みなと春の燈あれど歌われず
ロウバイに花菜れんぎょうオムライス

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2018年2月13日 (火)

栴檀の実

栴檀の実
蕗の薹かたし枯葉一枚のせておく
限りなく極彩色の種袋
青ぬたに冷やの酒から始まりぬ
耕して一人なにほどのこともなし

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2018年2月 6日 (火)

貨物通過


前列はみな足踏みす春隣
石段に撒かれた豆がまだ残る
頭の芯が凍ったまんま二月来る
恵方巻そうかスマホに磁石ある

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2018年1月31日 (水)

柚子

柚子
すきま風少し入れたい深夜バス
噴水の吹き上げる先冬の虹
海鳴りに耳傾ける枇杷の花
わたむし飛ぶ跳べないワタクシ

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2018年1月25日 (木)

スイセン

スイセン
風花や空青ければ雲白し
透明と濁るを併せ持つ氷柱
葱だけを持ち来るひととすき焼きす
風花舞い駅伝走者まだ見えず

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2018年1月22日 (月)

薪棚

薪棚
ビーカーに冬薔薇一本投げ込まれ
おばいけと軒に看板鯨売り
冬帽子目深に眠る深夜バス
ご覧あれといふには寂し冬薔薇

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2018年1月16日 (火)

帰り花

帰り花
旅先の燃ゆるとんどを遠巻きに
駅伝の試走それぞれ息白し
ぜんざいに火が入れられて鏡割
とんど燃ゆ手紙の束が投げ込まれ

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2018年1月12日 (金)

冬の菊

冬の菊
縄跳や跳ぶといふより跨ぐよに
ウサギ跳ぶ瞬時思案の跡残し
寒菊の近ごろ茎の太きこと
ありたけの鯛焼とても十三尾

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2018年1月10日 (水)

ロウバイ

ロウバイ
旧軍港引込み線に帰り花
カワウ拠りて白骨といふ大枯木
舟帰る牡蠣打つ岸の蠢いて
白菜をぶるんぶるんと東横線

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2018年1月 9日 (火)

枇杷の花

枇杷の花
節くれの堅き榾みな積まれおり
現れてやがて悲しき青写真
枯野はるか手を振りながら何処へゆく
なべ鶴来ぼろと見紛う枯棚田

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2018年1月 5日 (金)

クロガネモチ

クロガネモチ
元朝や真白のページに掠れ文字
初詣で石段途中ですれ違ふ
スイセンの群落ふたつ岬みち
幾枚か抜いて賀状を束とする

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2017年12月31日 (日)

正月準備

正月準備
大晦日窓に灯の無き拘置支所
いくさにはならぬ老兵社会鍋
行く年や積ン読本を積み直す
枯菊を焚く一瞬の青き色

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2017年12月30日 (土)

カニラン

日向ぼこばかり野外音楽堂
ポケットにケータイ番号冬の月
カニランとおんな深夜に爪を研ぐ
難破船朽ち果て浜の大焚火

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2017年12月27日 (水)

Xmas

Xmas
ダグアウト折れたバットと落葉焼く
朴落葉けちらしたくて引き返す
網棚にXマスケーキらしきもの
電飾苦手遠回りする聖夜かな

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2017年12月22日 (金)

葉牡丹

葉牡丹
目深どころかすっぽり冬帽子
整然と並ばされている葉牡丹
まっすぐに刈田横切る通学路
ミラノ座の対面にコマけふ冬至

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2017年12月15日 (金)

落し物

落し物
雪載せてそのまま北へ帰るバス
山眠るか県境すべてトンネルに
柚子どうぞ三つ四つと五つまで
木枯しや古墳公園まるごとに

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2017年12月12日 (火)

標識

標識
おでん鍋底に古参の玉子かな
枯芝にトライアウトの打球音
家猫や硝子戸越しに冬の空
おでん食う無言のままに大根割る

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2017年12月 6日 (水)

落葉踏む

きっぱりと裸で立てり大銀杏
「先に行く」と十二月の伝言板
西口でねとはまつすぐに焼鳥屋
猫だけでなく犬もなかなか漱石忌

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2017年12月 5日 (火)

電灯ウサギ

電灯ウサギ
振り上げる冬の蟷螂としての斧
いまが幸せ前撮りす十二月
電柱に質の看板十二月
太郎さんは眠る簑虫のかたちして

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2017年12月 1日 (金)

川の舟

川の舟
冬ざるる片足で立つフラミンゴ
小春日や地下道よりは歩道橋
ねぎ外すならねぎ間頼むなよ
湯豆腐やあたりさわりのない話

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2017年11月24日 (金)

銀杏

銀杏
何笑うセーターの袖長くして
立飲みの背中さびしき返り花
白菜がトラックで来る鍋の店
セーターを着たまま眠る脚が吊る

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2017年11月22日 (水)

対岸

対岸
黄落に公衆電話ハコで在り
熱燗で来るかしばし付き合うか
露天湯の煙の向こう石蕗の花
空手部の銀杏落葉を踏み締める

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2017年11月14日 (火)

残り菊

残り菊
太郎さんは寝る簑虫はぶら下がる
山くじら尾っぽに役場の報償金
茶の花と気づき坂道引き返す
ガードレールにも稲掛かる土佐の道

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2017年11月13日 (月)

紅葉

紅葉
肩庇う十一月のエースかな
閉ざされた山門までの銀杏散る
枯菊も放り投げたる焚き火かな
狼の啼く声聞きし古老逝く

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2017年11月 8日 (水)

残り柿

落葉踏むやはり似合わぬハンチング
白菜転げ今夜もなべらしい
運河までヒメムカシヨモギ廃線路
アラサーもアラフォーもいて菊薫る

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2017年11月 7日 (火)

ツワブキの花

洗濯板立て掛けてある今朝の冬
遮断機下りている間も虫の声
辻斬りを見て知らん顔鶏頭花
バリリュシュカ柘榴割る音露西亞語で

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2017年11月 6日 (月)

秋桜

コスモスの先には砂丘日本海
白線のやや右曲がり運動会
秋晴れや三角ベースなら出来る
秋燈や港日報によればギリシヤ船

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2017年10月27日 (金)

檻
栗園に下りる小径に猪の檻
選外に光るものあり菊花展
銀杏を踏んづけるなよ並木道
腰ひも巻かれ萩立つ野分かな

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2017年10月20日 (金)

ゾウさん

ゾウさん
鳥威し黒目がちなる大目玉
トランプはとうもろこし毛の案山子かな
稲刈りの新しきカマ学校田
簑虫のさぞ温かき塒かな

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2017年10月13日 (金)

顔ハメ看板

顔ハメ看板
秋空に少し近づく跨線橋
蟷螂の枯木となりてとどまれり
豊の秋駅伝走者駆け抜ける
椎の実拾いにいく誰にも云わず

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2017年10月 3日 (火)

リンゴ

リンゴ

卑怯なり口そう読める菊人形
椎拾う角ポケット瓶携えて
国鉄にチッキ硬券リンゴ箱
国慶日硬きリンゴの並びおり

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2017年9月25日 (月)

航路

航路
道なりに刈り残されて曼珠沙華
獺祭忌バス停もある子規の句碑
虚無僧がスタコラ歩く三日月に
大きく振りかぶる蟷螂はサウスポー

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2017年9月21日 (木)

ヒツジ

ヒツジ
鉄道草みな薙ぎ倒し野分過ぐ
足萎えて頭は明るき敬老日
神楽坂最後の蛇が穴に入る
どんぐりの落ちて集まる谷の底

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2017年9月12日 (火)

玉蜀黍

玉蜀黍
ギリシャ船入り秋の燈となりぬ
ブルペンにお呼び掛からず落花生
玉蜀黍かじりミサイルのこと思う
薫造のアトリエにある曝書の絵

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2017年9月11日 (月)

塩辛トンボ

塩辛トンボ
第二球場ブルペンに墜つ鬼やんま
一列に歩道橋ゆく秋へんろ
引き込み線草に埋もれてきりぎりす
捨てられた子猫行き来る萩の道

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2017年9月 1日 (金)

百日紅落花

百日紅落花
秋蝶の群れて飛び交う村はずれ
ポツリ落ち線香花火の熱さかな
かまつかに気付く堀端歩くとき
戦争の欠片が刺さり八月尽

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2017年8月27日 (日)

ツユクサ

ツユクサ
六地蔵やがてけものの道となり
炎天の安全太郎やさおとこ
威し銃わずか二枚の半田にも
早生の栗そろそろクマが下りて来る

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2017年8月22日 (火)

百日紅

百日紅
夏おわることしも何か積み残し
夏木立しばし佇む郵便夫
路面熱して夕立走り去る
夜の向日葵うなだれて眠る

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2017年8月15日 (火)

キョウチクトウ

キョウチクトウ
舟蟲の群れが先行く磯辺かな
川岸にぬかづく老婆夾竹桃
風鈴を叩く風にも名前あり
西日射す釜山ハーバーホテルかな

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2017年8月 8日 (火)

東京タワー

Photo
聯隊の石柱に降る蝉しぐれ
かき氷くちびる赤きイチゴ味
海見える家の石べい百日紅
蝉しぐれ背嚢を負う兵士墓

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2017年8月 1日 (火)

カンナ

Photo
墜死せり蝉も含めて蟲籠に
油照だれも渡らぬ歩道橋
砂丘来てらっきょう畠の風渡る
燃え尽きて夜のカンナの黒光り

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2017年7月30日 (日)

夏越祭

夏越祭
朝顔を上らせている路地抜ける
七月のあじさい芥となりにけり
金魚玉めだまばかりになる角度
磨りガラスに影絵となりぬ守宮かな

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2017年7月21日 (金)

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ
少年兵多しわがまち白帽子
雷は遠しトリセツは八つ折りに
陽の落ちて浜の日傘をたたみおり
廃サイロ傾くほどののうぜん花

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2017年7月14日 (金)

地球儀

地球儀
七月の量りしれない桶の水
片蔭を選ぶずいぶんと遠回り
だれか地球儀を放置す夏木立に
茶畠の緑まぶしき通り雨

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2017年7月 9日 (日)

緑陰

緑陰
たまに鳴る風鈴でこそ涼しけれ
愚直さを売りにするなよ冷奴
日時計にサルビアの咲く午後三時
円でなく四角くありたい冷奴

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2017年6月29日 (木)

あざみ

あざみ
どくだみの裏木戸抜けてきた気配
ぽつぽつと雨と見まがう水馬
五時起きの先を越されてほととぎす
雨露の葉に集まれりかたつむり

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2017年6月23日 (金)

びわ

びわ
横泳ぎばかりしている人魚かも
ひがしねかあずまねからのさくらんぼ
傘先で突かれ易きは梅雨きのこ
分校のプール川から水もらう

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2017年6月15日 (木)

栗の花

栗の花
薫風やいまはむかしのロバのパン
ひんやりと森の精なる栗の花
和紙巻かれ木箱に入るビワもある
あじさいの半球にある小宇宙

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2017年6月 9日 (金)

夕田

夕田
時差ぼけもせず午前四時のほととぎす
捻れれば胡瓜揉みとは解せぬ
一枚の静謐となる植田かな
右翼手のサングラスする薄暮戦

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2017年5月28日 (日)

ハナウツギ

ハナウツギ
抜け道は海にぶつかる花卯木
噴水に分類小便小僧かな
やご浚えするプール清掃日
苗束は投げ込まれおり田植の日

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2017年5月21日 (日)

しろつめぐさ

しろつめぐさ
風薫るゆっくり揺れる象の耳
讃岐路や葱青々と冷うどん
ナイターや芝青ければ球白し
風薫る古本市にデュフィ画集

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2017年5月16日 (火)

五月晴

五月晴
夏つばめ昔ドロップいまカーブ
柿若葉おろし蕎麦食う窓の外
茅葺きの主は不在藤の花
飛魚や隠岐まで来るかキチキチと

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2017年5月 9日 (火)

ボール痕

ボール痕
かげろうの波止に傾く係船柱
野遊びや蓬色なる足のうら
缶蹴りの最後の鬼に子供の日
壁面にボール痕あり五月来る

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2017年5月 3日 (水)

ヒメシャガ

ヒメシャガ
葱坊主遮断機下りれば揺れる
レコードに小径一本昭和の日
前撮りの新郎新婦おぼろなり
磨り硝子錠はねじ式昭和の日

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2017年4月27日 (木)

躑躅

躑躅
囀りや鳥類図鑑役立たず
山笑うスイッチバックは忙しい
坂道はくるくるまわる春日傘
墓掃除して竹の子持ち帰る

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2017年4月23日 (日)

タンポポ

タンポポ
具体的且つ詳細に春の夢
半島を目に焼き付けて鳥雲に
かすみ草主役のときはそれなりに
風車まわる広島太郎居眠りす

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2017年4月19日 (水)

スミレ

スミレ
昼餉時も足並み揃え新社員
試合なき球場巡る遠足子
春芝に飴色の義足乾かせり
海見えて山に散らばる躑躅かな

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2017年4月14日 (金)

春の芽

春の兆し
ザクと切る薄き緑の春キャベツ
展示デゴイチみな吸い寄せる花吹雪
ドッグランもとはといえば土筆の野
詳しくは新報読んで春キャベツ

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2017年4月11日 (火)

夏みかん

夏みかん
だれも手を伸ばさぬものに夏蜜柑
春昼や亀頸あげて立泳ぎ
いぬふぐり鉄条網の向こう側
芽柳や昔ドロップいまカーブ

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2017年4月 4日 (火)

落椿

落椿
椿落つまっ逆さまといふ形
連翹や陰も黄色き小道かな
石鹸玉路地すり抜けて運河まで
春の燈や停船ゆらり湾の央

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2017年3月28日 (火)

籠
透明傘また買うことに春しぐれ
歩道橋わたる人無し鳥雲に
山笑ふ地玉子といふオムライス
種物屋薄暗くとも営業中

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2017年3月24日 (金)

クマザサ

クマザサ
マウンドの空仰ぎみて卒業す
お通しの青ぬただけで呑める
鳥雲にスコアボードはSBC
独活を掘る下から突き上げ寄り倒す

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2017年3月15日 (水)

蕗の薹

蕗の薹
地理教師のチョーク四本春の色
蕗の薹顔出すいつも同じ土堤
蛇穴を出づ石垣が濡れている
新幹線A席からの春の富士

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2017年3月 4日 (土)

芍薬

芍薬
遠足の列縮まって沈下橋
浜名湖や海につながる春の水
三河安城通過定刻春の宵
啓蟄やカメラに向けて莚焼く

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2017年2月26日 (日)

枯芝

枯芝
春昼や地球儀に赤き旧ソ連
杉本杉田杉山みんな花粉症
ヒヤシンス球根のひげよくのびる
連翹の揺れるすき間に港あり

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2017年2月23日 (木)

梅咲く

梅咲く
梅咲いたウグイス山に報せあり
囀や鳥類図鑑ポケット版
いちめん菜の花はち屋は寝ている
移動図書館休館春嵐

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2017年2月17日 (金)

こもまき

こもまき
いまどき電熱器でおでんとは
あたたかき車内黙ってみなスマホ
背の籠の底に隠れて紙風船
遍路鈴いつも聞こえてる空耳

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2017年2月15日 (水)

米原付近

米原付近
梅咲いて島の斜面の土葬墓
陰陽結ぶ陰からのバス春の雪
地下茎を埋めて一年ふきのとう
理科室に教師の白衣ヒヤシンス

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2017年2月12日 (日)

噴水

噴水
巨大船ゆるりと進む余寒かな
枯菊や色香放ちて燃え尽きる
窓拭のゴンドラ吊るす二月哉
粒三つ掬うて温し牡蠣の鍋

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2017年2月 3日 (金)

夜景

豆を撒く家の灯りの温かき
島便着けば水仙の束続々と
くじら屋は竜田揚げにて思い出に
縄跳の縄は結ばれ鉄棒に

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2017年1月31日 (火)

冠雪富士

冠雪富士
完走し大の字となる枯芝に
竹筒の鰭酒の出て始まれり
鍋焼はアルミに限る独り酒
女坂マフラーみんなループ巻

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2017年1月28日 (土)

ビクターの犬

ビクターの犬
海峡の裏町せめて熱燗で
湯豆腐にはこだわり単身七年目
左手に富士冠雪と告知あり
肩に違和感公園に冬薔薇

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2017年1月23日 (月)

栴壇の実

栴壇の実
冬耕す引っ掻きキズほどの線
糸を引くひくご当地の藁納豆
襤褸のごと凍鶴景に溶け込めり
滑稽と笑えもせずに冬帽子

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2017年1月18日 (水)

スイセン

スイセン
これ以上薄く切れない冬の月
昭和平成まだ生息す寒鴉
フラスコの底におります冬眠中
侘助や問われもせずに行きすぎる

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2017年1月16日 (月)

ロウバイ

ロウバイ
コルネには空洞ありて寒波来る
葱購ってこれよりホームのひととなり
臘梅のひと花ごとに雪を載せ
駅伝を見る人ずらり懐手

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