2017年11月22日 (水)

対岸

対岸
黄落に公衆電話ハコで在り
熱燗で来るかしばし付き合うか
露天湯の煙の向こう石蕗の花
空手部の銀杏落葉を踏み締める

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2017年11月14日 (火)

残り菊

残り菊
太郎さんは寝る簑虫はぶら下がる
山くじら尾っぽに役場の報償金
茶の花と気づき坂道引き返す
ガードレールにも稲掛かる土佐の道

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2017年11月13日 (月)

紅葉

紅葉
肩庇う十一月のエースかな
閉ざされた山門までの銀杏散る
枯菊も放り投げたる焚き火かな
狼の啼く声聞きし古老逝く

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2017年11月 8日 (水)

残り柿

落葉踏むやはり似合わぬハンチング
白菜転げ今夜もなべらしい
運河までヒメムカシヨモギ廃線路
アラサーもアラフォーもいて菊薫る

Dsc_0263


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2017年11月 7日 (火)

ツワブキの花

洗濯板立て掛けてある今朝の冬
遮断機下りている間も虫の声
辻斬りを見て知らん顔鶏頭花
バリリュシュカ柘榴割る音露西亞語で

Dsc_0267


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2017年11月 6日 (月)

秋桜

コスモスの先には砂丘日本海
白線のやや右曲がり運動会
秋晴れや三角ベースなら出来る
秋燈や港日報によればギリシヤ船

Dsc_0232


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2017年10月27日 (金)

檻
栗園に下りる小径に猪の檻
選外に光るものあり菊花展
銀杏を踏んづけるなよ並木道
腰ひも巻かれ萩立つ野分かな

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2017年10月20日 (金)

ゾウさん

ゾウさん
鳥威し黒目がちなる大目玉
トランプはとうもろこし毛の案山子かな
稲刈りの新しきカマ学校田
簑虫のさぞ温かき塒かな

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2017年10月13日 (金)

顔ハメ看板

顔ハメ看板
秋空に少し近づく跨線橋
蟷螂の枯木となりてとどまれり
豊の秋駅伝走者駆け抜ける
椎の実拾いにいく誰にも云わず

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2017年10月 3日 (火)

リンゴ

リンゴ

卑怯なり口そう読める菊人形
椎拾う角ポケット瓶携えて
国鉄にチッキ硬券リンゴ箱
国慶日硬きリンゴの並びおり

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2017年9月25日 (月)

航路

航路
道なりに刈り残されて曼珠沙華
獺祭忌バス停もある子規の句碑
虚無僧がスタコラ歩く三日月に
大きく振りかぶる蟷螂はサウスポー

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2017年9月21日 (木)

ヒツジ

ヒツジ
鉄道草みな薙ぎ倒し野分過ぐ
足萎えて頭は明るき敬老日
神楽坂最後の蛇が穴に入る
どんぐりの落ちて集まる谷の底

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2017年9月12日 (火)

玉蜀黍

玉蜀黍
ギリシャ船入り秋の燈となりぬ
ブルペンにお呼び掛からず落花生
玉蜀黍かじりミサイルのこと思う
薫造のアトリエにある曝書の絵

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2017年9月11日 (月)

塩辛トンボ

塩辛トンボ
第二球場ブルペンに墜つ鬼やんま
一列に歩道橋ゆく秋へんろ
引き込み線草に埋もれてきりぎりす
捨てられた子猫行き来る萩の道

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2017年9月 1日 (金)

百日紅落花

百日紅落花
秋蝶の群れて飛び交う村はずれ
ポツリ落ち線香花火の熱さかな
かまつかに気付く堀端歩くとき
戦争の欠片が刺さり八月尽

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2017年8月27日 (日)

ツユクサ

ツユクサ
六地蔵やがてけものの道となり
炎天の安全太郎やさおとこ
威し銃わずか二枚の半田にも
早生の栗そろそろクマが下りて来る

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2017年8月22日 (火)

百日紅

百日紅
夏おわることしも何か積み残し
夏木立しばし佇む郵便夫
路面熱して夕立走り去る
夜の向日葵うなだれて眠る

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2017年8月15日 (火)

キョウチクトウ

キョウチクトウ
舟蟲の群れが先行く磯辺かな
川岸にぬかづく老婆夾竹桃
風鈴を叩く風にも名前あり
西日射す釜山ハーバーホテルかな

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2017年8月 8日 (火)

東京タワー

Photo
聯隊の石柱に降る蝉しぐれ
かき氷くちびる赤きイチゴ味
海見える家の石べい百日紅
蝉しぐれ背嚢を負う兵士墓

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2017年8月 1日 (火)

カンナ

Photo
墜死せり蝉も含めて蟲籠に
油照だれも渡らぬ歩道橋
砂丘来てらっきょう畠の風渡る
燃え尽きて夜のカンナの黒光り

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2017年7月30日 (日)

夏越祭

夏越祭
朝顔を上らせている路地抜ける
七月のあじさい芥となりにけり
金魚玉めだまばかりになる角度
磨りガラスに影絵となりぬ守宮かな

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2017年7月21日 (金)

ノウゼンカズラ

ノウゼンカズラ
少年兵多しわがまち白帽子
雷は遠しトリセツは八つ折りに
陽の落ちて浜の日傘をたたみおり
廃サイロ傾くほどののうぜん花

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2017年7月14日 (金)

地球儀

地球儀
七月の量りしれない桶の水
片蔭を選ぶずいぶんと遠回り
だれか地球儀を放置す夏木立に
茶畠の緑まぶしき通り雨

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2017年7月 9日 (日)

緑陰

緑陰
たまに鳴る風鈴でこそ涼しけれ
愚直さを売りにするなよ冷奴
日時計にサルビアの咲く午後三時
円でなく四角くありたい冷奴

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2017年6月29日 (木)

あざみ

あざみ
どくだみの裏木戸抜けてきた気配
ぽつぽつと雨と見まがう水馬
五時起きの先を越されてほととぎす
雨露の葉に集まれりかたつむり

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2017年6月23日 (金)

びわ

びわ
横泳ぎばかりしている人魚かも
ひがしねかあずまねからのさくらんぼ
傘先で突かれ易きは梅雨きのこ
分校のプール川から水もらう

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2017年6月15日 (木)

栗の花

栗の花
薫風やいまはむかしのロバのパン
ひんやりと森の精なる栗の花
和紙巻かれ木箱に入るビワもある
あじさいの半球にある小宇宙

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2017年6月 9日 (金)

夕田

夕田
時差ぼけもせず午前四時のほととぎす
捻れれば胡瓜揉みとは解せぬ
一枚の静謐となる植田かな
右翼手のサングラスする薄暮戦

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2017年5月28日 (日)

ハナウツギ

ハナウツギ
抜け道は海にぶつかる花卯木
噴水に分類小便小僧かな
やご浚えするプール清掃日
苗束は投げ込まれおり田植の日

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2017年5月21日 (日)

しろつめぐさ

しろつめぐさ
風薫るゆっくり揺れる象の耳
讃岐路や葱青々と冷うどん
ナイターや芝青ければ球白し
風薫る古本市にデュフィ画集

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2017年5月16日 (火)

五月晴

五月晴
夏つばめ昔ドロップいまカーブ
柿若葉おろし蕎麦食う窓の外
茅葺きの主は不在藤の花
飛魚や隠岐まで来るかキチキチと

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2017年5月 9日 (火)

ボール痕

ボール痕
かげろうの波止に傾く係船柱
野遊びや蓬色なる足のうら
缶蹴りの最後の鬼に子供の日
壁面にボール痕あり五月来る

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2017年5月 3日 (水)

ヒメシャガ

ヒメシャガ
葱坊主遮断機下りれば揺れる
レコードに小径一本昭和の日
前撮りの新郎新婦おぼろなり
磨り硝子錠はねじ式昭和の日

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2017年4月27日 (木)

躑躅

躑躅
囀りや鳥類図鑑役立たず
山笑うスイッチバックは忙しい
坂道はくるくるまわる春日傘
墓掃除して竹の子持ち帰る

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2017年4月23日 (日)

タンポポ

タンポポ
具体的且つ詳細に春の夢
半島を目に焼き付けて鳥雲に
かすみ草主役のときはそれなりに
風車まわる広島太郎居眠りす

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2017年4月19日 (水)

スミレ

スミレ
昼餉時も足並み揃え新社員
試合なき球場巡る遠足子
春芝に飴色の義足乾かせり
海見えて山に散らばる躑躅かな

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2017年4月14日 (金)

春の芽

春の兆し
ザクと切る薄き緑の春キャベツ
展示デゴイチみな吸い寄せる花吹雪
ドッグランもとはといえば土筆の野
詳しくは新報読んで春キャベツ

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2017年4月11日 (火)

夏みかん

夏みかん
だれも手を伸ばさぬものに夏蜜柑
春昼や亀頸あげて立泳ぎ
いぬふぐり鉄条網の向こう側
芽柳や昔ドロップいまカーブ

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2017年4月 4日 (火)

落椿

落椿
椿落つまっ逆さまといふ形
連翹や陰も黄色き小道かな
石鹸玉路地すり抜けて運河まで
春の燈や停船ゆらり湾の央

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2017年3月28日 (火)

籠
透明傘また買うことに春しぐれ
歩道橋わたる人無し鳥雲に
山笑ふ地玉子といふオムライス
種物屋薄暗くとも営業中

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2017年3月24日 (金)

クマザサ

クマザサ
マウンドの空仰ぎみて卒業す
お通しの青ぬただけで呑める
鳥雲にスコアボードはSBC
独活を掘る下から突き上げ寄り倒す

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2017年3月15日 (水)

蕗の薹

蕗の薹
地理教師のチョーク四本春の色
蕗の薹顔出すいつも同じ土堤
蛇穴を出づ石垣が濡れている
新幹線A席からの春の富士

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2017年3月 4日 (土)

芍薬

芍薬
遠足の列縮まって沈下橋
浜名湖や海につながる春の水
三河安城通過定刻春の宵
啓蟄やカメラに向けて莚焼く

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2017年2月26日 (日)

枯芝

枯芝
春昼や地球儀に赤き旧ソ連
杉本杉田杉山みんな花粉症
ヒヤシンス球根のひげよくのびる
連翹の揺れるすき間に港あり

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2017年2月23日 (木)

梅咲く

梅咲く
梅咲いたウグイス山に報せあり
囀や鳥類図鑑ポケット版
いちめん菜の花はち屋は寝ている
移動図書館休館春嵐

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2017年2月17日 (金)

こもまき

こもまき
いまどき電熱器でおでんとは
あたたかき車内黙ってみなスマホ
背の籠の底に隠れて紙風船
遍路鈴いつも聞こえてる空耳

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2017年2月15日 (水)

米原付近

米原付近
梅咲いて島の斜面の土葬墓
陰陽結ぶ陰からのバス春の雪
地下茎を埋めて一年ふきのとう
理科室に教師の白衣ヒヤシンス

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2017年2月12日 (日)

噴水

噴水
巨大船ゆるりと進む余寒かな
枯菊や色香放ちて燃え尽きる
窓拭のゴンドラ吊るす二月哉
粒三つ掬うて温し牡蠣の鍋

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2017年2月 3日 (金)

夜景

豆を撒く家の灯りの温かき
島便着けば水仙の束続々と
くじら屋は竜田揚げにて思い出に
縄跳の縄は結ばれ鉄棒に

Photo_2


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2017年1月31日 (火)

冠雪富士

冠雪富士
完走し大の字となる枯芝に
竹筒の鰭酒の出て始まれり
鍋焼はアルミに限る独り酒
女坂マフラーみんなループ巻

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2017年1月28日 (土)

ビクターの犬

ビクターの犬
海峡の裏町せめて熱燗で
湯豆腐にはこだわり単身七年目
左手に富士冠雪と告知あり
肩に違和感公園に冬薔薇

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2017年1月23日 (月)

栴壇の実

栴壇の実
冬耕す引っ掻きキズほどの線
糸を引くひくご当地の藁納豆
襤褸のごと凍鶴景に溶け込めり
滑稽と笑えもせずに冬帽子

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2017年1月18日 (水)

スイセン

スイセン
これ以上薄く切れない冬の月
昭和平成まだ生息す寒鴉
フラスコの底におります冬眠中
侘助や問われもせずに行きすぎる

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2017年1月16日 (月)

ロウバイ

ロウバイ
コルネには空洞ありて寒波来る
葱購ってこれよりホームのひととなり
臘梅のひと花ごとに雪を載せ
駅伝を見る人ずらり懐手

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2017年1月11日 (水)

カニ

カニ
年忘れと同じ顔ぶれ新年会
背筋伸び女生徒の列寒稽古
大とんど慟哭のごと燃え墜ちる
石炭一箇重きSL展示館

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2017年1月 7日 (土)

花八手

花八手
石蕗咲いて松本楼のオムライス
噴水の持ち上げている冬の雲
深夜便聴いてますよと花八手
大銀杏見事なまでに大枯木

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2017年1月 4日 (水)

頭骨標本

頭骨標本
橙にペンを突き刺してみる
躓いたのはイノシシの頭骨
壁にボールぶつけて冬晴れの日
正月の酒を歩いて飛ばす

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2017年1月 3日 (火)

葉牡丹

葉牡丹
けふからのランナー多し三が日
年玉の袋は残し帰りけり
賀状は最後にとあり顔浮かばず
手作りの門松自治会集会所

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2017年1月 2日 (月)

賀正

賀正
初陽待つ犬の散歩の人たちと
恙無し賀状来ずともメール来る
ホバリングして飾りの垂穂つつき去り
心なし大カーブして賀状配達夫

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2016年12月31日 (土)

落葉

落葉
鮮やかに野盗の如き残り菊
小晦日錨地に船の揃いけり
軍装の草臥れており慈善鍋
平成に石臼は伏しパック餅

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2016年12月23日 (金)

機関車

機関車
歩道橋の影足下にくる冬至哉
帰り花スマホにとどめ立ち去りぬ
湯豆腐や酒くるまでは見つめおり
日時計の五時と七時に日向ぼこ

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2016年12月22日 (木)

宝クジ賣場

宝クジ賣場
珠算塾帰りは暗しつはの花
煮込まれて黒きおでんの仲になり
冬眠穴主は去りて底ひかる
猟師背に鈍き光の細き銃

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2016年12月14日 (水)

松手入

松手入
枯菊の燃え尽きる時もとの彩
賀状書くまず嫌なやつから済ます
愚直に猛進々とラガーメン
刈り上げて仕上げ見上ぐる松手入

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2016年12月12日 (月)

壁
切通し片側は崖帰り花
日直の石炭運び入れる朝
寄鍋の野菜揃えて魚待つ
寒燈やたしかに生きている証し

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2016年12月 6日 (火)

舫う

舫う
寒風にオリーブの葉みな裏返る
木ノ実落つ移動図書館テントにも
両手に椎の実ポケットにはトリス
十二月安否確認メール来る

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2016年11月29日 (火)

だいこん

だいこん
だいこん干している村を抜ける
牡蠣いかだ行き交う船の忙しさ
ホルンフェルス傾くほどの冬怒濤
冬ざるる肩癒えぬまま眠る

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2016年11月21日 (月)

石蕗の花

石蕗の花
銀杏黄葉に埋もれてねむる
露天湯の岩に添ひたるつはの花
地元紙にくるまれ焼芋なお熱し
猟犬のまなこ鋭く解禁日

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2016年11月13日 (日)

窓拭き

窓拭き
奥谷に三枚の田猪威し
白墨の粉舞い上がり秋の空
栗剥いているネコが見ている
朝寒や一寸長い右の袖

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2016年11月 4日 (金)

干し柿

干し柿
陽の入りて飴色となる吊し柿
縁遠い日々のくらしや文化の日
みな同じ見事咲きたる菊花展
いじめる子いじめられる子も鰯雲

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2016年10月31日 (月)

金木犀

金木犀
柿たわわ渋柿のはず通りすぎ
秋澄むや伝言板の残る駅
オランダ坂いつも雨ふり金木犀
紅葉だより届く終点駅のあたりから

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2016年10月28日 (金)

キリギリス

キリギリス
日本シリーズ足場あやしき崖の端
発条のしくみバッタ裏返す
椎の実炒り今宵の角ロック
夜学生勢いつけて坂駆ける

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2016年10月25日 (火)

オムライス

オムライス
稲刈りの土日にぎわう過疎の里
男気の姿勢正しき菊人形
ここ売り地四角三角泡立草
すっぴんでママも来ている運動会

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2016年10月17日 (月)

コスモス

コスモス
半分は耳鳴りらしき虫の声
天高し移動図書館長居する
じゃがバター食い午後は第九練習日
きりぎりす跳ぶひたすら真っ直ぐに

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2016年10月11日 (火)

芙蓉

芙蓉
銀杏の実踏んで来たでしょお客さん
川沿いの里つぎつぎに秋まつり
背景に藁葺き家置き吾亦紅
湾岸道安全地帯に虫の島

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2016年10月 5日 (水)

木の実

葉のかたち団栗並べくぬぎ知る
大風に案山子寝転び不戦敗
台風来移動パン車は上り来ず
赤い羽根つけて知事市長来る

木の実

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2016年10月 4日 (火)

煙突

煙突
奉寄進はためく里の秋祭り
威し銃谷揺るがせて何も出ず
地球儀の軸に傾き秋の蝉
威し銃直立不動兵士墓

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2016年9月28日 (水)

彼岸花

彼岸花
湾内に泊す船群秋の燈に
無花果もぐ葉裏のざらつきに隠れ
夕暮れて木の実齢の数拾う
コスモスはやはり空色薄ピンク

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2016年9月21日 (水)

柘榴

地下通路最後は濡れる秋の雨
銭湯は廃業するも柘榴熟れ
台風に骨となりたる彼岸花
三角ベースの人数揃い獺祭忌

Zakuro_2


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2016年9月17日 (土)

榠樝

切通の坂越えんとす秋の蝶
榠樝二つ芙美子舊居の濡れ縁に
秋黴雨三河安城岐阜羽島
西口にぼるがとみのる秋の宵

Karin_2


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2016年9月13日 (火)

葱束

葱束
轢かれては穴に戻れぬ惑い蛇
秋刀魚焼く松江湖岸の路地の奥
掌に橡の実ふたつ握りしめ
腰高を括られ耐える乱れ萩

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2016年9月 8日 (木)

早生の栗

早生の栗
早生栗はじけざわめく森の縁
沖タイにくるまれ届く唐辛子
草野球投手やりたい九月かな
地麦酒に地の枝豆の盛られおり

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2016年8月30日 (火)

オシロイバナ

オシロイバナ
秋めくや地図眺めひとり旅
積んだ本まくらに眠る法師蝉
下戸の住む軒に咲きたる酔芙蓉
大西日背に駅まで長い影

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2016年8月24日 (水)

花うつぎ

花うつぎ
廃線の土堤とは知らず月見草
つくつくは左手隅に入るはず
櫓より同心円の踊りの輪
麦こがし戦後十年まだ子ども

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2016年8月21日 (日)

スイカ

スイカ
ゆく夏や背負いきれない荷は捨てる
夕立に境目がある城下にて
空蝉のまだ濡れている夜明けの木
天道虫いちほし割れて飛び立ちぬ

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2016年8月18日 (木)

カンナ

カンナ
幽霊もカップ麺食うテント裏
補助線の一本理解夏期講座
金魚玉おのが眼と出くわせり
山畠の縁を彩る盆灯籠

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2016年8月11日 (木)

恐竜標本

恐竜標本
炎昼や地に干からびたもの剥がす
夏の月おんなの爪の形して
方陰をたどるいつも遠回りして
恐竜の骨を見上げる夏休み

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2016年8月 8日 (月)

玉蜀黍

噴水に虹立ち出ずる角度あり
濃淡のあるビリジアン夏の山
片陰のしばし途絶える武者返し
帰省子の石投げている川原かな

Dsc0732


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2016年8月 3日 (水)

百日紅

古梅酒の種転がして無言
青空に突き出すこぶし百日紅
井戸からはトマト揚がってつぎ西瓜
春日井のシトロンソーダ雲の峰

Photo_3


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2016年7月25日 (月)

スイカ

スイカ
スイカ割りしようどこにも棒がない
クマゼミの声して裏山に分け入る
脳天に棒一本来るかき氷
隧道に涼あり穿つ鑿痕も

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2016年7月19日 (火)

ネムの花

先頭について行くだけ列の蟻
一本の街路樹からの蝉しぐれ
無人駅ホームの端に合歓の花
トンネルの出口にあかり蟻の列

Photo_2


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2016年7月13日 (水)

花やしき

花やしき
西口にバーみのるありパリー祭
背後からとは卑怯なり水鉄砲
巴里祭や東武浅草花やしき
一番湯済ませてくぐる茅の輪かな

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2016年7月 6日 (水)

梅雨キノコ

凌霄や人生の午後揺れるがまま
七月の輸送船まだ停泊す
門司港に象と同居すバナナ売り
腹晒したくましき赤貸ボート

Kinoko


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2016年6月28日 (火)

氷屋

かき氷脳天を突く棒一本
梅雨茸は倒されやすし通学路
うなぎ籠振り分けにして流れ読む
水茄子の裂いてふくよかなる臀部

Koori


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2016年6月22日 (水)

アジサイ

アジサイ
一片のパセリ残して立ち去れり
ひと雨来紫陽花みたび甦り
訃報予定稿一応書いて水羊羹
磨りガラスの守宮だれに会いたい

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2016年6月14日 (火)

シロツメグサ

シロツメグサ
梅雨晴れて借りた傘どうする
紫陽花の裏側にある小宇宙
釣堀の斜め向かいに知った顔
八割は黙々歩く市のプール

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2016年6月 9日 (木)

山椒の実

山椒の実
サーカスの天幕張れり梅雨の晴れ
地麦酒舘ヘルン旧居の帰途に寄る
茄子漬はそろそろ終いという合図
蝮みな壜より睨む道の駅

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2016年6月 4日 (土)

十薬

十薬
船虫の集まりて散る早さかな
キヨ原のサングラス付くサイン本
窓の外ばかり見ている栗の花
どくだみの十字十字の潔さ

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2016年5月26日 (木)

アイリス

ろばのパンいつも薫風の中を来る
噴水に調整の札待ち合わす
鮎までは山菜尽くし川の宿
折れやすし黛ジュンとアイリスと

Airisu_3


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2016年5月23日 (月)

ニセアカシア

ニセアカシア
夏場所やココ一番の茄子カレー
どくだみを踏みつけて来たスニーカー
ぷかり浮いている鍋に冷奴
飛魚にゼンマイ仕掛け両翼に

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